VENEZIA -旅路ー

明けましておめでとうございます。2020年の幕開けです。皆さんにとって、年末年始はどんなリズムだったでしょうか。本家育ちの筆者にとって、年末年始の忙しさは当たり前の習慣なんですが、今年はそれらも一切忘れてイタリアへ。予想に反して、年末年始のイタリアは年越しを祝おうと多くの人々で賑わっています。ローマからスタートしたイタリアの旅。フィレンツェを後にして今はヴェネチアに来ています。

ベネチアと言えば、水に浮かぶ街。11月に続いて12月25日には高潮が120cmまで達し、またもや水の影響を大いに受けた場所です。筆者もまた、今回の旅先で一番心配していたのが高潮の影響なんですが、ごらんの通り、その心配をよそに青空とスッキリした空気に包まれています。

ベネチアの楽しみ方は人それぞれですが、観光名所の多いローマやフィレンツェとは少し違って、街歩きを楽しむのが筆者は好きです。どこをとっても絵になるので、趣味のカメラをぶら下げてゆっくり徒歩で巡ります。水路沿いに進んでいけば、割と人混みの影響もなくローカル感を味わえますよ。

水路沿いを楽しみながら、サンマルコ広場へ。今夜の(大晦日)カウントダウンイベントが開かれる場所です。写真の右側が海に面しているのですが、そちらの水上から花火が盛大に打ち上げられます。一度下見を済ませ、カウントダウンイベントへの参加計画を練った後は、お土産探し。今回のベネチアでは、ベネチアンガラスを記念に購入しようと決めていました。

そしてたどり着いたお目当てのお店。この可愛らしい建物。外から見てもおとぎの国のような佇まいですが、中に一歩足を踏み入れると、これまた素敵なクラシック音楽と可愛らしい沢山の作品が出迎えてくれます。ここの店主で制作者でもあるジオ(Gino)さん。寡黙な方ですが、その素敵な作品の数々を観ればお人柄がよく分かります。ベネチアングラスを記念に購入したい方や、お土産にと考えている方、一つ一つハンドメイドで作られたこちらのお店での購入をお勧めします。お値段はグラスで30~50ユーロ、花瓶や置物、ランプシェイド等が70~150ユーロくらい。その他にも、アクセサリーや小物類もたくさん。筆者は、グラス5つと花瓶1つ、それと小さな白ウサギの置物1つを購入。念願のベネチアンガラス。キラキラした風合いに大満足のお買い物となりました。ベネチアへ行かれる際は、是非足を運んでみてください。幸せな気分になれるお店です。

(住所:Calle Gritti 2495付近, 30124 VENEZIA/サンタ・マリア・デル・ジッリョ教会隣り)


一通り街歩きを楽しんだ後は、一度ホテルへ戻って小休憩。夜の18時過ぎにホテルを出て、いざカウントダウンへ。サンマルコ広場のカフェでお茶をして時間を潰した後は、海側の最前列に場所を移して今か今かと待ちました。寒さとの我慢大会です。カウントダウンが始まって、大きな歓声と花火が打ちあがった瞬間には、新しい年に向けた心機一転の気持ちで穏やかに花火を眺めました。ベネチアでのカウントダウンをお考えの方は、これでもかと言うくらい防寒対策をしてお出かけを。あとは、驚くほど大勢の人がサンマルコ広場に集合します。いい場所で花火を見るなら、早めに場所を確保してひたすら待機してください。「これだけ寒空の下で我慢したからには、新しい一年は難なく乗り越えられる。」そんなことを一人しみじみと感じた筆者でした。

2020年が皆様にとっても、素晴らしい一年となりますように。幸運を。


筆者

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- scent of tomorrow -

ーソウルフルな日々ー 日々のささやかな楽しみに 書き物をしています。