今日は、インナーチャイルドケアについてお話したいと思います。先ず、インナーチャイルドを訳すと「内なる子ども」です。これは、あなたの内側に存在する「素直で純真な本質」を指します。例えば、人間の子どもというのは大いなる意味での素直さや無垢な部分を表に出して生まれてきます。しかし、成長するにつれて周りの大人やマスメディアなどの外側からの情報により生きていくために便利な事柄を選択し、本質の部分を隠しながら三次元の物質世界にフォーカスしていくのです。
インナーチャイルドケアとは、大人になって忘れてしまった「愛された記憶」「幸せだった記憶」を認識する手助けをしてくれます。よく、過去の傷ついた事柄についてケアを行うことが中心の様に思われがちですが、インナーチャイルドケアの到達点はこの認識の逆転を可能にすることです。そして、過去の出来事が癒され愛のもとに生まれてきたことが完全に分かると、自然と自己の統合へと繋がり、男性的エネルギー・女性的エネルギーのバランス調整にも繋がります。もうお分かりだと思いますが、シフトアップにとってスタートラインというべき大変重要なケアです。
このケアで大切なことは、過去の出来事全てをプラスに置き換えるという事ではありません。それとは逆に、嫌だったこと・受け入れられないこと等の感情的側面をそのまま「認める」ことになります。例えば、過去にいじめを受けた経験があるとします。ここで傷ついた自分、被害者の自分という枠だけの認識を超えて、「いじめを受けた事は受け入れられない」という事を認め「とても嫌だった」という感情を認めます。そうすることで、愛に基づいた一つの基盤によってジャッジでは測りきれない根本的な気付きか起き、清算された癒しを感じることができます。これにより、「そのことについて何かを経験する必要はもうない」ことと「外の世界に発散することでバランスを保つ」必要がなくなるのです。その結果、そこで足止めされていた枠が外され、その先へ進む許可を出すことになります。もちろん、この地球世界においてのあなたの在り方も大きく変化し、他人から受ける嫌なことに対して「NO」という選択と、他者に対して攻撃する自分に対しても「NO」が出せるようになります。それらはいずれも愛が根本であるが故の選択です。
では、セルフ・インナーチャイルドケアはどういう風に起きるのでしょうか。先ず大切なことは、弱さと向き合う勇気を持ってください。あなたはとても小さな存在です。この地球世界では「小さき者」という認識は、「大いなる者」と同等の意味を持ちます。その小さき自分を意識し、それで良い事に気が付くと、地球世界の実生活において鏡の存在である他者を通してあなたの内側に眠るインナーチャイルドへのアプローチが起きます。これは、「他者の中の大いなる者(小さき者)」を感じ、「自分の中にも眠る大いなる者(小さき者)」が揺り動かされ、子どものままのあなたが笑顔で幸せな様子を感じる事が出来るのです。
具体的な経験をお話します。ある日、仕事で伺った先の奥さんと接する中で、その方の何気ない仕草や行動・言動に「無邪気さ」や「母性」を強く感じました。(こういう時は、言葉や理解を超えた感覚になります)その帰り道、わたしの中の子ども時代の姿が現れ、「子どもながらに色々と気を使って大変だったね」という受容の感覚が生まれ、笑顔いっぱいの子ども時代の姿に「幸せだった」という気持ちで一杯になりました。そして言うまでもなく、涙が溢れます。その奥さんに何を感じたのかはっきりと言葉で表現することは難しいですが、「忘れてしまっているだけで、本当は母性あるそういう大人が傍にいたのかもしれない」という時空を超えた安心感と、「その方の中に在る大いなる者(この時は母性)」に触れたからだと感じます。
この一連のケアというのは、地球世界特有の流れの中で起きます。三次元的二極性の世界。陰と陽、マイナスとプラスの世界です。シフトアップするということは、常にどちらにも針が大きくぶれることなく、平らであり真ん中であり一つということ。
「受け入れ・自身に返し・ 外に生かす」
「女性的エネルギー(陰)・ 内なる子ども(0/核)・ 男性的エネルギー(陽)」
「過去・現在・未来」
これらは一つにまとまり、あなたという光を輝かせ大いなる愛のもとに自身を生かすことに繋がるのです。天は常にあなたをサポートしたいと願っています。
MAMAN
- scent of tomorrow -
ーソウルフルな日々ー 日々のささやかな楽しみに 書き物をしています。
0コメント