シンプルに優しく。

高齢になってきた両親がスマホに切り替えるという。休みを利用して携帯会社について行ったは良いが、その人の多さに驚いた。待ち時間が2時間。受付のチケットを手元に、まわりの人を見渡すと、60代以上と思われる年齢層が多いことにまた更に驚いた。みなさん、操作方法が分からないという。ある人は、奥さんからの電話が掛からないのだという。何もした覚えがなく、突然そうなってしまったと説明している。担当者は、着信拒否の状態になっていますと案内。心の中で別の笑いをこらえながら、順調に年齢を重ねる両親を持つ娘の身として、他人ごとではないなと感じていました。考えてみれば、時代の成長の流れと共に、そこから生まれる問題というのは切っても切れない関係。説明書もより複雑になり、優しさとシンプルさを勘違いしているような内容。「便利は不便」。いまの時代に相応な言葉だと感じます。便利が進めば、それに伴った不便さが生まれ、より複雑になる世の中にはもっとクリアにした方がいい事もあるような。時代の進化と高齢化社会の日本にとって、より優しいシステム補佐作りも大切。2時間経っても、名前を呼んでもらえなかった心の叫びです。

こんな問題の解決策。これからの生き方、同じ時代の流れに無理に乗らなくてもいい。逆へ逆へ。自分のペースを優先して。

40歳を間近にすると、必要ないものは必要ないと納得した方が生きやすいのだと知ってしまう。これも年を重ねる楽しみであり、一つ利口さを身に着けられたような気がしてしまう。なんと、ポジティブ思考だろう。けれど、それでよいのだ。


筆者

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- scent of tomorrow -

ーソウルフルな日々ー 日々のささやかな楽しみに 書き物をしています。